「臆病者のための株入門」橘玲

臆病者のための株入門 (文春新書)

臆病者のための株入門 (文春新書)

俺がこれを読んでいるというだけで、「えー!?株やるつもりなんだー」って思った貴方。早とちりしすぎですよ。


昨今、金融リテラシーなんて言葉が言われたりしますよね。やれ「国も会社も守ってくれない、最後に頼れるのは自分の身一つ、資産も積極的に運用する時代だ」、「自分の人生は自分の手で」なんて、人を炊きつける言葉が氾濫してる。真理をついていると思いますが、中には銀行・証券会社の単なる宣伝本(危機感をあおりカモを市場へ誘い出す)みたいなものもありますし、この時代を生き抜くために真剣に提言を行っている本もある。
資産の運用にはその投資形式によって個人の志向、言ってみれば向き不向きもありますよね。1円だって無駄にしたくない倹約家の人が株式投資なんて絶対にやめたほうがいいし、向いてない。僕には向いてないですね、株式投資は。
前置きが長くなったけど、お金のことについての本を最近はよく読んどります。「日本ではお金や経済のことを勉強する機会がない」って誰の言葉だったか忘れちゃいましたけど、そういう言葉を前に聞いたことがあって、正にその通りだ、と思いました。この機会に、自分に身近であるお金のことに始まり、金融(カネを融通すると書いて金融)、資産運用や株、果ては世界経済のことについてまで興味を持って吸収することができればと思い、読み始めました。
“金融リテラシー”や“日経一年生”、いかにもそれが出来ている人間こそがデキる人で成功する人間なんだ、という情報操作的な印象があって好きになれないけれど(でもイメージキャラ池田香織が可愛いすぎなんだコレが)、日経の記事はよく読むようになりました。

著者の橘玲さんは、資産運用の形として、預貯金や国債の購入以外を考えているけれど、投資の世界が奈落の底への入り口のように感じてしまうトーシロにおすすめの運用手段としてインデックスファンドを挙げている。投資信託の一つで、株式と比べてギャンブル性は低く(それでも投資は投資)、ノーベル賞をとった経済学者たちのお墨付き、というもの。
「資本主義はあらゆる資源・環境・ソースを飲み込み拡大していくものと定義され、市場が資本主義を採る限り、市場は緩やかに大きく発展していく、よって一時的に経済が落ち込む時代・地域があるとしても、グローバルに見れば世界の市場は理論的には成長を続ける、よって日本だけではなく日本を含めた海外へも市場規模に見合ったバランスで投資するインデックスファンドが理にかなっている」というもの。(あー疲れた。これで良かったっけ・・自分の記憶も語彙も怪しさプンプンだぜ)

投資の入門的な本かと思います。