主婦的なシェフになりてえ

2007 エスト!エスト!!エスト!!!ディ・モンテフィアスコーネ 950円位

味を伝えるのって、凄く難しいことだ。読み手に“絶対に感じ得ない”感覚を伝える為には、共感を呼び起こしやすい説明や、より一般的で適切なフィーリングを選ぶ必要がある。
でも、こういう日記的なブログにおいて、味を伝えるために必要な情報の優先順位として、「おいしい」か「おいしくない」かを述べるのは最低限でもあるし、一番求められる情報なんじゃないかな、と思う。自分の好みというか、それにマッチしていたとか、プロセスはどうあれ、ある一つの“小さな”感動から生まれる「おいしい」って感覚、言葉はまず何をおいても伝えるべきなんじゃないかなと思った。少なくともここはワインブックの解説コーナーではないのだし、ソムリエやコンセイエでもない、大勢の一般人の中の一人である俺が

「ファーストインパクトはスミレ、イチジクの香り、わずかに残るチョコレート、タバコのブーケ・・・」ってやりだすと、

「ああ!!!何が言いてえんだ!!!!一体全体!!」
と、なる。
地に足つけて、レビューいきます。
おいしいワインでした。冷蔵庫で1時間〜1時間半冷やして飲みました。シャルドネの正統派的辛口白と言うべき“大人の味”が、あまり得意でない自分にとって、これは凄く飲みやすかった。気づけばつまみがなくなってもガブガブ飲んでいた。僕はよく、ぶどうの品種からワインを選んでみたりするんですけど、イタリアワインは信じられないくらい土着のぶどう品種が多くて、色んなワインがあるので、選ぶのも楽しいんです。これは首都ローマがあるラツィオ州のモンテフィアスコーネって村の名前がそのままワイン名になっています。なぜローマ近郊のワインを選んだかは、僕のブログの記事を読んでいればわかると思います(笑)ああ・・チャンピオンズリーグの日に「ハイネケン飲むかぁ〜」っていうのと変わらない安易な考えだよなぁ・・(ため息)
ぶどうの品種:トレッビアーノ主体、マルヴァジーア、ロッセット



ちなみに、つまみは
「ツナセロリと卵とマヨネーズのディップ」
即興で作ったためネーミングのダサさは勘弁して・・写真があれば良かったですね、次は気をつけます。

作り方は簡単です。
1 ゆで卵を作る。
2 繊維を包丁の腹で押しつぶしたセロリ(10〜15センチ)をみじん切りにして、ツナ缶(半分〜1缶)を和える。缶のオイルは好みで足す。
3 ゆで卵を崩しながら2に加え、マヨネーズとこしょうで味を整える。(これも好みの量で大丈夫です)
4 フランスパンやクラッカーに塗って召し上がれ。


最近思うのが、食材を揃え、料理本を片手においしい料理を作るのは実はそんなにそんなに、難しくはないということ。もちろん失敗しやすい料理ってのはあるけれどもね。
だけど、自分が憧れている料理・自炊のレベルってのが、味付けは目分量で出来て、尚且つ冷蔵庫の残り物に加え、必要最低限のものだけ買い足して、それなりのものを作ることが出来る、というもの。毎日おいしいものを、経済的に、っていうのは永遠のテーマですもんね。(本音を言うと、プラス、健康的にってのもあるんだけど・・)
だから基本的な料理をまずはレシピ通りに作れるようになって、味付けを感覚で叩き込む必要がある。それと同時に、今回のような実験的なレシピを作ってみて、試行錯誤すること・・・んで失敗すること(笑)そして反省すること!

“主婦的なシェフ”。これは自分の好きなイタリアンシェフ、落合務さんの言葉を少し借りた表現なんですが、
これが実は最強の料理人なんじゃないだろうか?
目指すレベルはここだ。