2021-05-14(金)

情報物知り帖 かみつくのには理由がある

https://www.kyoeikasai.co.jp/kpa/agent/monosiri2017-18.htm

乳幼児のかみつきはなぜ起きるのでしょう。お茶の水女子大の浜口順子教授(幼児教育学)と大学敷地内のこども園で施設長を務める保育士歴38年の私市(きさいち)和子さんに尋ねました。かみつきをいかに防ぐかは、昔から現場の悩みだったそうです。

かむ子が出てくるのは10カ月ごろから。保育所では1歳児クラスで最も多いです。自分でやりたいことや他の子への関心が芽生えてくるものの、まだ言葉でうまく自分の思いを伝えられないためです。歯形や内出血の痕が残るので大人は衝撃を受けるけれど、子どもにとっては大泣きして訴えたり、たたいたりするのと同じ感情の出し方の一つだそうです。浜口教授は「何でも口で確認する赤ちゃんは、口が世界と関わる突出した部分だということも関係しているかもしれません」と推測します。(中略)

かむのには理由があります。「おもちゃを取られた」「あの子の使っているおもちゃを今使いたい」は分かりやすい理由です。一方、目の前を通り過ぎただけでかみつくこともあるのです。大妻女子大の阿部和子教授(発達心理学は「その子の気持ちになって」と助言します。欲しい物に向かう途中に他の子が来て邪魔だったのかもしれません。体調不良でイライラしている、関心を引きたいといったことも考えられます。特に大人が忙しい朝夕や混み合っている時などは「かむ時間帯」だそうです。(中略)「自分の要求を通そうとすることは意欲の表れだから大切にしてあげたいものです。意欲を方向付けて育てるのが大人の仕事です」と阿部教授は諭します。

かみつきが起きにくい環境も考えてみましょう。「かみつきは関わり全体の一つの表れ。かむことだけを躍起になって止めようとしても意味はありません」と阿部教授は注意を促します。

仕事などで帰りの遅い日が続くと、子どもが妙にすり寄ってきたり、いつもと違ったふうにごねたりして困った経験はありませんか。そんな時は満足するまで抱っこしたり、保育所帰りに子どもの思うまま寄り道したりすると落ち着くことがあります。「ずっとべったりでなくていい。数十分でも集中して満足するまで一緒に楽しく過ごすだけで、子どもは親とのつながりを確認できます」と阿部教授。

 浜口教授は、物理的にも精神的にもその子の居場所が確保されていることが大切だと指摘します。まず、人が多くザワザワした環境は改善します。見守る大人は「この子は良い子だ」というまなざしを忘れてはいけません。「この子はかむ子」と常に緊張感を持って鋭い目で見ていると、子どもは精神的に居場所を制限される感覚になり、余計にかむ悪循環にはまることも考えられます。かみつきは通常、言葉で感情を表現できるようになると収まるので、過剰な心配は避けましょう

 ⇒過密とかみつきに相関があるという話があるけど、保育時間(保護者の関わりの少なさ)とかみつきにも相関がある気がする。

 

乳幼児のかみつきの実態と保育士の対応方法に関する実証的研究

第一学院専門カレッジ 細田由起子
創価大学教育学部 戸田大樹
国際学院埼玉短期大学 氏家博子

https://soka.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=39072&file_id=15&file_no=1

 

保育園における「かみつき」と保育制度の変化と関連 -21年間の保育実践報告の分析からー 西川由紀子 京都華頂大学

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jraps/38/2/38_40/_pdf/-char/en

 

対談「オープンダイアローグ」に学ぶ 子どもとの対話の持つ可能性」|博報財団こども研究所

高橋 最近は、親子間でもLINEなどのチャットでコミュニケーションすることも多くなっています。オープンダイアローグは、そのようなものでも可能でしょうか?

斎藤 残念ながら、チャットでは難しいですね。感情的なものが伝えにくいからです。やはり直接話すことが大切ですね。

 

仕事に効くオープンダイアローグ / 世界の先端企業が実践する「対話」の新常識 | 本の要約サイト flier(フライヤー)

⇒先を読みたくなったが、その先有料。

 

オープンダイアローグによる問題解決 | Key for Management

⇒うーん